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手術

もう、だいぶ前の話しになってしまいます(いつもそーじゃん(言われる前にいってやれー)
2月か3月か、雨の日に子と2人、車で図書館へ向かう最中の出来事。
晴れであったなら、彼女は必ず補助輪の取れた自分の自転車で行こうと言うので、雨であった事は薄い記憶の中の割りと濃い部分。
2人仲良く2台の自転車で向かうにはまだ危険が一杯なお年頃。だが、車の来ない私道や公園では、補助輪が取れ機動力を増した彼女には物足りないらしく、近場へお出かけの際は希望というより切望と言ったほうが適切な程自走したがる。出来うる限りの希望は叶えて上げたいと思うのが親。そんな訳で普段は自転車の彼女の前を自らの脚を使って併走。毎日40㌔の自転車走行で鍛えた私も鍛え上がったのは自転車力(久々、おぼえてます?)のみなのと、彼女の自転車力が思ったより強く速く、ヒーヒー言いながら危険回避を行う次第。あ、今日は自転車の話しじゃねーや。
そう、そんな訳で普段なら上記の通りの移動なのですが、この日は雨の為車での移動。運転を始め数分、お気に入りのCDに替えたいとの事なのでOKを出す。三半規管が強いこの子は返却する絵本を車中で読みながらCDを取り替えようとする。チャイルドシートに乗りながら絵本片手にCDを替える姿を横目でチラ見。なんともムフフな光景。だが、ながら替えがイケナカッタ。
CDを替えた筈なのに元の曲が流れたまま。こちらも運転の身。ながら同士でワケが分からず「替えたの?」と聞くと「替えた」と答える。ん?なんだ?「入れたの?」「うん」「出てきた?」「わかんない」
出してねーなコイツ!
車を止めカーステのCD飲み込み口を覗くと、そんな上じゃねーだろ、というところにCDぐゎ。
何度も自分で替えた事があるのに、元のCDが出てくる前に強引に突っ込んだ模様
「もー何やってんの!出てきて無いのに入れたでしょ!」
と割かし強い口調でいうと、思った以上にしおれた彼女はゴメンなさいを繰り返す。
むぅーそんなに責める気は無かったの、悪気があった訳でも無いのにゴメンヨお子、という気に。
「あー大丈夫大丈夫、引っ張り出せば大丈夫。帰ったら直すから」と何だかコッチが気を使う始末。
所が!
帰宅後にピンセットや何やらで色々試みるも微動だにしない頑固な彼女のお気に入り。車中で頭を下げながらの作業もキツイので取り外して屋内での外科手術に切り替える事に決定。
すったもんだした挙句、なんとか摘出に成功。
「ほら、もう直ったよ大丈夫」とそそくさと取り付けに行くが電源は入るものの、肝心のCDが、出てはきたが、再び入れようとしても飲み込まない。うぬぬ、なんだなんだ?笑顔の戻った彼女の顔に再び陰が。コレはイカンともう一度取り外し起こった出来事を整理する
無理やり2枚のCDを入れたのが原因。電源は入る。基盤やなにかがイカレテしまったらお手上げだが、その可能性は低い。稼動部のバネが外れたか何かだろう。ダメ元で分解するしかねーと簡単な手術が急遽大手術に変更。イケルのか俺?
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バッラバラ(カメの餌は御愛嬌。何で写ってんだ?)
すると中からポロっと白と黒の物体が落ちる
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ヒー何処のパーツだよーと泣きそうに。しかし、CD飲み込みの稼動部は両端にあるのだからコノ明らかに割れている白の相方を探せば何処の誰だか分かるってもんだ。
そして
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発見!!!しかし良く出来たモンで、フレームの無いこの機械は基盤やら何やらが交互に重なりあい強度を出しているためにコノ場所にたどり着くまでに2,3枚プリント基板を剥がなきゃならない。修理する方の身になって作ってないね実際。まーそりゃそーだ。
うーむ、この欠片を元通りにするのはどうしたものか、プラなら溶剤を使った接着で時間は掛かるがある程度の強度は出せる。んじゃ早速やってみようとやってみるが、一番強度が必要な箇所だからだろう、溶剤で溶けるような代物ではなかった。チッ!5歳の年端もいかないピンクとフリルと絵本と着せ替えが大好きなか弱い少女の一撃でイカレちまうようなモンのクセに中途半端な素材使いやがって!
とりあえず2液性のエポキシ系接着剤を使ってみる
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悪くない。だが、組み込み取り付け起動させてみると(イチイチ車中に行って接続しなきゃ確認出来ないのは非常にめんどくさかった)飲み込んだ!ヮーィ!だが、2枚であえなくOUT(;´Д`)
こりゃダメだ。
パーツで買えるかなぁ、などと考えもしたが、取り説をみてもそんな事書いてないし(当たり前)
もーーーーー!
ポクポクポクポクポク…チーン。
「無いのなら作ってしまえホトトギス!」
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丈夫で~錆びない、ステンレス製物干し竿~♪2本で千円♪(20年前のお値段です)
1,2㍉の板に6㎜Φと5㍉Φの丸棒を各4㍉3㍉交互にだす。
あんな中途半端な素材で出来たものだから精度も0.1㍉まで出せば問題無いと判断。
グリス塗り塗りだった事もあり絶縁の為の素材ではなく単純にコストの為だろうという事で金属で問題無いとコチラも判断
早速取り付け♪
ぬぉー飲み込んだ!
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掛かったー
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響き渡るレミオロメン!(そういや実家の近くのセブンイレブンの店員の女の子がレミオロメンの藤巻君に似ていていつもソコへ並んでしまいます。密かにレミオロメンと呼んでいたりする。うれしかねーだろね。スマン、セブンのおねーちゃん。)
うーむ実に快適に飲み込み吐き出す。しかも分解した際にレンズをアルコールでサ~ッと拭いておいたので、気持ち的に何だかスっきり。
修理完了という事で取りまわしを整理し車中のパネルをやっと嵌める。パーツ製作を仕事の合間にやったりしてたので正味3日程カーステ付近はコードやら何やら剥き出しのままでした。まー俺普段車使わないし、ヘッチャラピーピーだったけどね~
早速お子を連れてきて「直ったよ直ったよ♪、壊れたままじゃ可愛そうだもんね」というと
「ウサギとか動物じゃないから可愛そうではないよ」と、まだモノに愛着持つ年では無いのか、破壊した当日の落ち込みは何処へやら、サッパリしてるのね。
可愛そうではなくてもモノは大事にしなきゃイケンよ!時代はエコだぞ!とお説教いたしました。
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前回の君の「またね」に再び答えられてホントに良かった

by torukua-ta | 2006-05-09 01:32  

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