迷子

あまりに帰宅時間が遅くなると家に着く時間なんてどうでも良くなってきてしまう。
コノ時間から30分や1時間遅くなろうが大した変わりは無いな、との判断で、毎日同じ道に飽き飽きしてる己の欲望を満たす為、はたまたチャリ通勤を始めたばかりの頃の目に映るモノ全てがいとおしかったアノ頃の自分を取り戻す為、母なる国道に別れを告げ、目ぼしい横道を右折していく。
そう、今俺は反抗期!いつまでも母に抱かれて一本道をひた走る時期は終わったんだ。止めても無駄だぜ国道。俺は今最高に尖がってるんだ!
とは言え俺の方向音痴は半端なもんではないのでスグに左折を決め込み成るべく母なる国道からは離れないように、平行して行けるように算段する。
だって動物だって何だってイキナリは親離れしないでしょ?コレもDNAに組み込まれた野生の血だ!と情け無い反抗期に理由付けをする。
しかし、親離れしたばかりの子トルクに外界は余りにも危険だった。(図1参照)
京都育ちでも無いくせに、道というのは直角に交差し、碁盤の目の様になって居るもんだとどうしても思ってしまう。そうじゃ無いと分かっていても、どうしてもそのズレが俺の計算するソレよりも大きく、マタは小さくなってしまう。

なんだか国道の眩しい街灯の明かりが届かなくなってきたな、と思った時には時既に遅し。元々地元な訳ではないし、電柱の番地を見た所でココが何処だかなんてさっぱりわからない(´Д⊂
もう結構前に国道に戻りたくて(挫折早ッ)もう一度左折したのにいつまで経っても母は現れない。
カナリの距離を走ったが、来た道を戻れば帰れ無い事は無い。が「一度来た道、選んだ道を引き返さない!」というのが迷子時においても人生においても座右の銘な俺。
変な意地を張り、泣きそうなくらい不安なクセに戻る事はしない。だって座右の銘が…
ホントにビビってきたら腹が減ってきたりして情け無いやら寂しいやら、ソコソコ一生懸命走っていたのでホンノリ汗もかいていて、フラフラユラユラし始めるとソイツが冷めて異常に寒い(´Д⊂
「俺このまま死ぬのかな?」
とまでは、思わないまでも
「風邪ひくかも?」
と、新たな不安要素が沸き上がる。アメリカじゃ体調管理出来ない奴は認められない。
まーその点はグローバルとは一切無縁の鎖国真っ只中な俺には関係ないけど
とはいえ、風邪ひくのは嫌。
つーかホントにコエー!b0006896_0533093.jpg
街灯も人気も全くない(写真撮れる余裕はあったり、この時既にブログにしようと決めてる、なんだ俺結構度胸あるじゃんか(笑)

結局、不安と寒さと不安と寒さと不安と寒さに耐えられず、誰かに方角だけでも指し示して貰わなければと、国道を探すのを止めて人を探す(諦めるのは恥じゃない!寧ろ勇気ある行為だ!)
そして見つけたのが夜鳴きソバのラーメン屋台。
トルク「○号線(国道)(母)ってどっちですか?」
屋台店主「はっ?、ココからじゃかなりあるよ?何処いくの?」
「家だよ!!」と思いながらも口にはしない。
考えてみれば寧ろ、こんな夜中に自転車で遥か彼方の国道を目指す輩が不可思議で無い訳がない、自転車で日本一周する青春少年だって夜中に走ったりはしないだろうし。
おじさんの目に同情の色が見え始め、ほどこしを受けそうな危機感。
腐っても人にほどこしを受ける程落ちぶれちゃいけない!。腹は減ってるが、腐ってもry

早急に自宅の在る地名を述べると、カナリ戻る事が判明。(´Д⊂走りすぎ俺の脚、韋駄天か!)
お礼を述べ、足早にその場から立ち去る。
指し示された方角をひた走り、知った場所に出た時の安堵感と絶望感。
何故ってソコは、知ってはいるが凄まじく家から離れた場所。
まー死なずに済んだし、とりあえず良かった良かった。

暖かい部屋で今思い返せば、何とも楽しい時間だったかなと。
20代後半であんな泣きそうな事ってなかなか体験できないもんね~
おじさーんありがとねー。
トルク無事帰還しました。

ココのアドレス教えてくれば良かったな(笑





*図1 多分こんな感じだったのだろう。しっかしマウスで文字って書き辛いな~
b0006896_1153886.jpg

[PR]

by torukua-ta | 2005-11-22 01:23 | 変なもの  

<< ごめんよハープ橋 シークレットバトン >>